S&T239:ウィングドホース ヴェトナム1965を入手する

bqsfgame2012-04-03

これもベストS&Tのリストにランキングされている高評価のS&Tゲーム。
ミランダのヴェトナム戦のゲームと言うと、コマンドに提供したテト’68が記憶に残っている。
こちらは、1965年10月から1966年3月までを扱っている。
65年の秋は、韓国が積極的にヴェトナム戦争に関与を開始した年として知られており、このヴェトナム戦争特需によって韓国経済は再生し、様々な財閥が形成されたのだそうだ。
ヴェトナム戦争と言うと、子供心にも北爆と言う言葉が記憶に残っているが、北爆が開始されたのは65年の春からで、B52が投入されたのは翌年の春からだそうだ。
北爆の開始や韓国軍の参戦で、ヴェトナム戦争を物量で勝ち切ろうとしたアメリカの思惑がピークに達していた時期を切り出している。
このゲームがS&Tの中でも人気が高い理由は、実はこのゲームは後の号(#251:コブラ)の拡張カウンターを使用すると、ヴェトナム戦争の全体をカバーするゲームになることにあるようだ。
ヴェトナム戦争全体をプレイアブルなワンマップでカバーしているゲームは、ウォーゲーマー誌のノートランペットノードラムスくらいしかなかったので、辣腕デザイナーのミランダがワンマップのヴェトナムキャンペーンを出したとあっては注目されるのは無理はない。
ただ、この拡張カウンターでキャンペーンが出来るようになったと言う情報はその価値の割にはそれほど喧伝されたことがなく、そういうことになっているとは知らなかったと言う人も、筆者も含めて多いのではないだろうか。