GBOHシリーズの歴史 3

bqsfgame2012-04-25

GBOHシリーズは、当初は古代から中世までを一つのシステムでカバーする野望があったようだ。そんなこともあってシリーズ第3作は、30年戦争期のライオンオブザノースとなった。
しかし、後にシリーズは古代戦のみにフォーカスするようになり、この作品や日本の戦国時代を扱ったサムライとランなどは、シリーズの視野から外れていった。
第4作は古代戦に戻って、古代戦のビッグテーマの一つ、カエサルのローマ内戦となった。カエサルは多くの戦いを戦っているので、シリーズ第6作にもカエサルガリア征服で再登場する。
第7作は番外編的な存在の海戦ゲーム、ウォーガレー。
そして、第8作が東ローマ帝国の最盛期を扱うカタフラクトである。
この後、GBOHシリーズは、単一の大規模会戦を扱う2つの大作を生み出した。カエサルアレクサンドリア征服と、アレシアの包囲戦である。包囲戦では、戦力の集中を描く必要があるために、それまでのシリーズの原則:スタックなしを変更してスタック可能にしている。しかし、ただでさえ手順が煩雑でマーカーが多い戦術級ゲームでは、この変更がもたらすデメリットは大きく、この流れは定着しなかった。
シリーズは題材を求めて歴史を下り、モンゴルを扱ったデヴィルズホースメン、インドを扱ったチャンドラグプタを生み出し、最新作は2010年に発売されたチャリオットオブファイアとなっている。
この他に独立ゲームではない拡張モジュールが多数発表されている。