×カール6世

後の神聖ローマ皇帝カール6世。
スペイン継承戦争での同盟側のスペイン王擁立候補であり、その意味では主役の一人。先代のカルロス2世の従兄にあたる。
1703年にポルトガルに渡り、イギリス、ポーランド同盟軍と共にマドリッドに進み、そこで一旦は戴冠する。しかし、このマドリッド占領は維持できず撤退、ベリック公にアルマンサの戦いで敗北する。
その後、マドリッドを再占領するも、フェリペ5世に雇われたヴァンドーム公にブリウエガ、ビリャビシオーサの戦いで敗北しスペイン戦線で決定的な打撃を被る。
1711年神聖ローマ皇帝だった兄のヨーゼフ1世が死去し、ドイツに戻ってカール6世として戴冠することになる。その結果、従来はフランス−スペインの同王同盟を警戒していたアングロサクソン同盟は、今度は神聖ローマ−スペインの同王同盟を警戒してフィリペ5世を承認し、相次いで条約を結んで戦争から離脱した。
ちなみに男児に恵まれず、マリア・テレジアを後継者としたことでも知られる。そして、本来継承権のない女児を後継者として指名したまま亡くなったことで、今度はオーストリア継承戦争が開始される。