もしも貴方がゲームの販売マーケターなら:回答編

さて、回答編だが、ゲーマーの立場でなくマーケターの立場から考えると、筆者なら以下を選ぶと思う。
1:実績のある有名なデザイナーを起用する
3:インパクトのあるゲームタイトルをコピーライターに依頼する
4:ゲーマーに人気のあるテーマを題材にする
7:BGGにバナー広告を打つ
8:インターネットで事前予約割引価格で予約募集する
12:見栄えの良いボックスアートを依頼する
14:BGGにゲームのテストプレイヤーに高評価を投稿させる
15:初期ロットに限定販売のミニ拡張キットをオマケに付ける
つまり、筆者はこういうことをしたゲームが売れてしまうと思っている。この中で、ゲームの面白さに繋がっている要素はと考えてみると、かろうじて1のデザイナーはゲームの質に関係するかなと思う程度で、後はゲームの中身には直接関係がない。端的に言えば、筆者は「売れているゲーム=面白いゲーム」とは全然思っていない。
あとBGGの影響力が強くなって悪用されるような傾向が近年はあり、14は頭が痛いところだ。とは言え、テストプレイヤーたちに「面白いと思ったら是非BGGにそう書いてね」と呼びかけるのを違法行為とまでは呼べないから、売り手側としては「あり」かと思っている。
ただ、16の「販売開始後はBGGをチェックし低評価が書きこまれたら反論して書き込みを修正させる」になると明らかに行き過ぎと言う気がする。しかし、実際にはこれは既に事例がある。FFGの指輪戦争のテストプレイヤーの一人が発売前の指輪戦争について、当時の時点の平均評価点より下の点数を投稿したところ、FFG社から修正もしくは削除をするように圧力を掛けられたと評価コメントに追記した。以来、わたしは発売前に出てくるBGG評価は信用しなくなった。
少し違うが、筆者自身もエッセンで発売されたばかりの新作を早々に入手してプレイしてつまらなかったので4点を付けたところ、デザイナー本人から長文のメールをもらった。早い段階で低い評価が付くのは販売上は確かに痛いのではないかと思うが、デザイナーはゲーム自体のクオリティで勝負すべきと思うので修正はもちろん返事もしなかった。まぁ、そんなこんなでBGGの評価は売る側の影響力の行使があるものだと思っている。