プライスオブフリーダムをソロプレイする

対戦予定が近づいてきたので、今一度ソロプレイしてみた。
ルールを読み直すと、まだ新しい発見があって驚いたりする。しかも、ユニット数が少なくターンが短いゲームなので、ちょっとしたことが全体の展開に影響するので性質が悪い。
今回は第5ターン終了時に北軍が軍事的勝利を達成して完全決着した。
北軍が勝ったのは初めて。北軍12個軍団、南軍4個軍団でちょうど3倍だった。ちなみに、南軍の戦意は2まで低下しており、もはや増援が得られない状態となって瓦解した。南軍の戦意は、初期6+4(第2、3ターン)−8=2
大西洋封鎖、メキシコ湾封鎖、テネシー州ミシシッピ川、南部のインフレ、アトランタ、シェナンドア渓谷で合計8点。
結局、北軍は徹底して西部を粉砕する形で勝利し、結局、グラントは最後まで西部戦域司令官。東部では大きな勝利がなく、奴隷解放宣言の機会はなかった。
ただ、南軍にも見せ場があり、北軍のグラントが野戦司令官として2勝した後に前線で疲弊状態になったところへ、ブラッグが突入して勝利、その瞬間にリンカーンカードでグラント解任かと言う場面があった。北軍の「不決断」カードが先に発動してことなきを得たが。
このゲームでは南軍の戦意が低いので展開できる軍団数が少なく、それが色々な綾を生んでいるのが見えてきた。東部を牽制するためにボリガードやジョー・ジョンストンにそれなりの軍団数を与えてしまうと、総数制限に掛かってしまって西部戦線で必要な時に増援できなくなってしまう。かと言って、東部で早々に負けて奴隷解放宣言が出てしまうのも上手くない。
こうした局面で、イベントカードの兵力移送が意外に使い勝手が良いことを痛感した。限られた軍団数の中で、状況に応じて兵力をシフトできることの価値は非常に大きい。北軍は総数に余裕があるので、それほどでもないのだが、南軍には特に価値がある。
また、海域封鎖による南軍の戦意喪失は、重大な問題。結局、戦意が下がることで上述の問題は深刻化するのだが、その一番起こりやすい物が海域封鎖だと思う。ただ、これもカード運次第ではあるのだが。
基本的に北軍は南軍の戦意を下げることが戦略の主軸になるようだ。そのためには、アナコンダプランを推進するか、西部戦線テネシー州からミシシッピ川を下っていくのが有力なように思う。再三、繰り返している通り、本ゲームでは西部戦線の重要性が高いと言うことがロジック的にも再確認できたように思う。もっとも南軍が油断すれば、リッチモンド攻勢は常に射程圏内にある。そこが両軍の首都が近接している南北戦争の戦略級ゲームの全てが抱える不安定性。
慣れてきたこともあって3時間くらいで終りまで行ったが、8ターンまでプレイしていれば、あと1時間以上は掛かっただろう。