☆残された傷を探せを読む

再読。
反復練習の必要なテーマだと思うが、残念ながら類書がないので同じ本をやるしかない。
このテーマのドリル本はもっとあっても良いと思うので、どこの出版社さんでも良いから検討してほしい物だ。続編が出ないのは、本書が売れなかったから?
内容が良いのに売れないのは、売るのが下手だから?
ニーズはあると思うし、方円書庫でも薦めているのだが、方円書庫の購読者層より下の級位者がニーズの中心だからだろうか。級位者が棋書選びに使っているサイトがあれば、そこで薦めるのが良いのだろうが、そもそも級位者の人はそこまでして棋書を探して勉強しようとする人は少ないのかも知れない。逆に勉強する人はすぐに初段くらいになってしまうし。
全然関係ないのだが、英和辞典選びのサイトと言うのがあって同じような話しが出ていた。クロスレビューを書けるような人は英語の研究者なので、どうしても上級辞書を推薦しがち。一方で、ボリュームユーザーは中学生から高校生なので、そんな上級辞書は不要。かくて、レビューと購買層のミスマッチが生まれる。考えてみるとウォーゲームのレビューも同じようなものか。
ちなみに筆者は研究社の中辞典を中学から30年くらい使って、5年ほど前にようやくウィズダムに更新した。最近の辞書はなるほど良く書けていると思うのだが、これが自分の中学高校時代に有難味があったかと言うと首を傾げる。猫に小判と言うやつだろうか。