第2のパラメーター

いずれのグループも第2のパラメーターを持っています。
多国籍軍は予備ユニットの数で、つまりユニットを出来るだけ盤上に展開しないことで得点できます。一旦展開したユニットを予備に戻すアクションがあるので、これが得点アクションと言えなくもありません。
タリバンは盤上に展開している基地の数で、これは盤上にゲリラを展開し、そのゲリラを転換することで確立できます。タリバンは一番わかりやすいグループで、アフガンにゲリラを展開、それを基地に発展させ、テロを打って反政府世論を高めることで勝利できるのです。
軍閥は資金が得点になります。ただ、軍閥の資金獲得余地は限られておりスペシャルアクティビティで軍閥基地のある所で通行料を搾取することくらいしかできません。
さて、政府の話しが出てこないのですが、政府はCOIN支配地域の人口が主得点源になります。COIN支配は前に説明した通りで、この部分では多国籍軍と共闘します。ただし、多国籍軍は自分の予備部隊を使いたがらないので、矢面に立つのは政府軍と警察になります。
政府の第2得点源は、パトロネージです。政府の予算源は外国からの支援なのですが、パトロネージとは外国支援の一部を着服して利益供与するパラメーターのようです。これを実施するには政府支持で多国籍軍のいない地域でアクションを実施します。この点では、多国籍軍が自前兵力を投入せず、政府軍と警察ばかりに頼ってくれるのは好都合なのです。と言う訳で、一見、対ゲリラ戦で共闘するように見える多国籍軍と政府ですが、実はその間には微妙な隙間風が吹くようになっています。
軍閥タリバンも政府支持が広がるのに反対な点は共通ですが、目指すゴールは別の所にあります。
ここらへんが、COINシリーズの4人マルチ独特、ディスタントプレインの派閥関係になっています。COINシリーズも3作に増えましたが、作品ごとにそれぞれの異なる構図があり、異なるパラメーターやアクションによって構成されていて、それらをプレイヤーがどう読み解いてマネージメンするか腕の見せ所なのでしょう。
と言う訳で、なかなかにハードルが高そうでもありますが、面白そうでもあります。何回かやってみないと見えてこない部分もあり、カードドリブン特有の、カードが判って来てから運用で醍醐味が出てくる部分もあるかと思います。何度も遊ぶアイテムになってくれると嬉しいのですが、さてどうなりますか。