このシリーズには微妙。日本でもそこそこの知名度を得たからである。
ただ、アメリカでの活躍ぶりから見ると、やはり不成功組に入れるべきだろう。
フレアーとホーガンの長期王座の都合で王座が回ってこなかった世代と言うのがアメリカマットの80年代組である。その中では一番の実力者と言って良いかも知れない。実際、本人は自分が王座に値すると思っていたようだし、そのためかホーガンのことを嫌っていることで有名である。
非常に鍛えられた肉体で鋼鉄男と呼ばれたが、日本では前田の凱旋帰国戦の噛ませ犬に使われて印象が悪くなってしまった。これは、ボブ・オートンを海賊にしたのと同じくらい痛い新日本の判断ミス。しかし、結果的には二人ともWWFで成功して来日する暇などなくなってしまったのだから、それはそれで良かったのかも知れない。そうでなければ飛龍十番勝負に当然出て来て良い顔だった。そう言えばアドニスも十番勝負に出てこなかったのだが。
新日本ではスピード感のあるファイトができないと成功できなかったが、オーンドーフはその面でも多少見劣りがした。あと意外な所では、マードックと並ぶカーフブランディングの使い手だった。