☆冒険の惑星3を読む

1、2の印象が風化しない内にどんどん前へ。
3巻の原題は、「ディルディル」。2巻で書いたように、今度はディルディルに金を積んで宇宙船を買おうと言う構想から動き始める。まず金を手に入れるために、キャラバスと言うシークィン宝石が散在するゴールドラッシュのパロディみたいな土地へ行って資金作りをする。この土地はディルディルの支配下で、彼らは入ってくる探鉱者たちを獲物として人間狩りを楽しんでいる。リースは、逆にディルディルが探鉱者から回収している鉱石を狙うことにして、逆に罠を張ってディルディルを狩ることを思いつく。この試みは成功して一行は一財産を築き上げる。
財産を持ってディルディルの都市、シヴィシへ。此処で街でも名うてのダークサイドの大物を捕まえて宇宙船の密造(?)を開始する。
しかし、相手もダークサイドの大物なので、リースの思惑通りにはことは進まない。仲間のアナコが売られてディルディルの人間狩りの獲物にされかかり、これを救出するために大変な苦労をすることになる。
この巻では、キャラバスで負傷したトラズを、シヴィシで捕えられたアナコを自分の命を惜しまず救うことでリース一行の絆が確かになる。
そして、宇宙船がもうすぐ完成するか‥と言うところで3巻は終ってしまう。
それにしてもリーダビリティは極めて高く、非常に面白い。痛快冒険譚と言っても間違いではないだろう。もちろん異文化描写のヴァンス節は健在。
「奇跡をなす者たち」を質に入れても購入して読むべし‥(^_^;