日刊ウォーゲーム情報で、ＶＰＧの「南軍は再び立ち上がるだろう」が話題になっている。
「南北戦争だし、ゾンビーだし、ご専門ですよね？」
いえ、違います。ゾンビーは、ＳＦではなくてホラーの範疇ですから‥(^_^;
いや、南軍が乾坤一擲の大勝負を賭けて、リッチモンドからワシントンまで地底戦車で奇襲を掛けたら当方の専門ですけどね。非現実的と言う意味では、どっちもどっちと思いますが。
ちなみに今は拡散してしまって「動く死体はなんでもゾンビ」なんですが、元々はヴードゥー教起源だそうです。ですから、アフリカ原産で、カリブ海に展開したカルチャー。カリブ海に近い南軍が起死回生のためゾンビ技術を導入するのは一定の根拠はあります。
人的資源がウィークポイントだった南軍としては、技術的に可能だったら本当にやっていたかも知れません（笑）。
余談ですが、ホラーのモンスターの中ではゾンビは新顔の部類で、吸血鬼や狼男と比べると歴史は浅く、２０世紀に登場したと言われます。また、ゾンビは悪の魔導師が手先として蘇生するもので、ゾンビ自体に野望や悪意がある訳ではなく、言って見ればショッカーの戦闘員的な存在です。
しかし、死体が動き出すと言う生理的な反発を感じさせる設定や、映像的にインパクトがあることから、古典的な悪役を凌ぐ映像登場機会を得て、すっかりメジャーになりました。でもまぁ、１９世紀の南北戦争時代にはゾンビって、人々の知る所ではなかったのですね。
