独特のゲームエンジン

大戦略南北戦争ゲームエンジンは、あまり類例を見ない独特のものです。
両軍は、東部、西部、トランスミシシッピの三地域に対して、優先順位1〜3を付けます。それに応じてダイス判定で具体的なコマンドポイントが支給されます。さらに、最初のターンは今決めて、今支給されるのですが、最初のターンに2ターン目の順位付けまでしてしまいます。以後は、毎ターンに次のターンの順位付けをします。ですので、少し先の状況を想定して事前に計画する能力を要求されます。
で、各地域のコマンドポイントが決まると、その地域での作戦行動には地域のコマンドポイントを使用します。ですので、これが枯渇していると相手が進攻してきても反撃どころか混乱の回復すらままなりません。
また、コマンドポイントは作戦の限界を決めますが、実際に作戦を実施するに当たっては、毎回、両軍は2ダイスを振ります。大きい目を出した方が先攻です。そして、両者のダイス合計の差分までコマンドポイントを消費できます。
2ダイスですので、中央値7に寄った三角分布をしますので、両者とも7付近を出して差分は1〜2くらいと言うことが多くなります。
で、問題なのは、いくらコマンドポイントがたくさんあっても、一回のインパルスに使用できるのは上記差分の範囲になります。つまり、なかなか3コマンドポイント以上のアクションをまとめて実行できる機会はありません。
で、問題になるのが軍の機動です。軍の機動には軍司令官の統率値のコマンドポイントが必要です。リーやグラントなどの優秀な司令官は2です。ところが、北軍の歴代ポトマック軍司令官になると、マクレランを筆頭に3が続出します。つまり、いくら東部を優先順位1にしてコマンドポイントを蓄積しても、実際にポトマック軍を機動できる機会はそう頻繁にはないのです。久しぶりにプレイして、この感覚を取り戻すまで時間が掛かってしまいました‥(^_^;