選帝侯と言う響き

個人的なイメージですが、選帝侯と言う言葉には魔性の響きがあります。中世史とファンタジーでしか聞くことがなく、日本には該当する概念がないので、とても神秘的に聞こえるのです。
その選帝侯は、どこの国の制度だったかと言えば、ドイツの前身、神聖ローマ帝国の制度でした。事実上は独立国である各選帝侯領の上に乗っかる名誉職である神聖ローマ皇帝(後にはドイツ国王)を決める当初4人、最終的には7人の権力者たちです。
で、この7人ですが、宗教職である大司教と、世俗職である領主にさらに分かれていて、これもまた複雑。世俗職の4人は、ボヘミアバイエルン(ファルツ)、ザクセンブランデンブルグの領主です。「パックスバルティカ」では、それぞれ独立国扱いですね。
ファンタジーで選帝侯と言えば、グインサーガケイロニアの12選帝侯が圧倒的に有名でしょうか。栗本薫さんは、欧州史から単語をいろいろ引いているのですが、その一つですね。