感想

平原に出ると、一番、重要な能力は地形を読む能力です。
地図盤を見て、ドイツ軍が守っていそうな建物をまず判断。そこから射撃可能なエリアを判断。そうすると、進撃路の構想が立ちます。
概して一方向からの力押しは効率が悪いので主攻勢と、牽制攻撃の複数立てになるように設計、そこに兵力をどう配分するかを決めます。
初めての人にとって難しいのは、「地形を読む」ことで、都市地図盤では問題にあまりならなかった起伏のある地形でのLOSや死角を的確に判断する能力が問われます。これを間違えると、ドイツ軍の機関銃の防御射撃で出鼻を挫かれ、その後もなかなか進めなくなります。
とは言っても、これも習うより慣れろで、一度、実戦をやって、「そうか、ここは丸見えなのか!」とか、「ここは死角が連続していて安全に接近できるルートなのか」と言うのを痛みを伴って覚えるのが速いように思います。
一方のドイツ軍ですが、8個分隊しかいないという人員不足が最大の課題。勝利条件対象となる地図盤3の石造建物は5個ありますが、全部を人を配置して守るのは無理です。どこを第一防衛線として進出してくるソビエト軍に出血を強いるか。最後に勝敗を争って死守するのはどこにするのか。そこにはどれだけの兵力を配置するのかが問題です。
また、隠匿配置状態からどのタイミングで姿を現して敵を掃射するのかも意思決定。ソビエト軍だけが大変な訳ではありません。
その意味で、このシナリオも良いシナリオだと思います。もっと多くの人が4まで辿り着くと良いのですが。
あと盤外砲撃の口径と命令数の影響は非常に大きいですね。この辺りの運に翻弄されまくるのが戦術級ゲームの醍醐味ではあるのですが。ちなみに今回は120mm砲の4命令と非常に強い支援があり、そこは楽をさせてもらいました。
でも、意外に無線連絡って頻繁に途切れるんで、4命令を撃ち尽くすのは難しいですよね‥(^_^;