サイモン・シンの出世作です。
数学に興味のない人でも名前は聞いたことがある「フェルマーの最終問題」の証明を歴史的に追う大作です。
筆者は理工系なのですが、それでも「数論の証明」を題材にした小説が面白いとはとても信じられませんでした。しかし、同じ作者の「暗号解読」が素晴らしかったので、いずれ読もうと思っていたら１０年も経ってしまいました‥(^_^;
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20050813
結論としては、実際の応用で世界史を揺るがした「暗号解読」の方が、やはり面白いと思います。しかし、それでも「フェルマーの最終定理」もかなりの読み応えです。
数論は工学的な応用に直結していないように思うので、そこはやはり少し物足りないでしょうか。しかし、数学的には大テーマであることは間違いないのでしょう。
そして、最終問題の証明に当っての数学の集大成ぶりは凄いです。これを誰かゲーム化してくれないでしょうか？ それこそ「トワイライトインペリウム」の技術開発みたいなのを作って欲しいものです。売れないですかね‥(^_^;？ わたしは買うんですが。
