○引き潮のとき第4巻を読む

bqsfgame2015-07-08

物語のテンションが上がってこないので、間が空いてしまいました。
ついに後半戦。この4巻まで来て、ようやく事件らしいことが各所で起こり始めました。原住民居留地への進出を巡る名家同士の衝突。名家による独自高額紙幣の発行。軍による博物館建設と、それに伴う大量の軍票の流通。
まぁ、でも地味です。通貨政策問題は行政官視点では大問題ですが、SF小説としては渋い題材と言えましょう。もっとも司政官シリーズらしい題材ではあります。
残り一冊でどう大団円に辿り着くのかは、興味深いとも言えますが、危うい印象もあります。