バーバリアン、キングダム、エンパイアをソロプレイする2

今回はローマ帝国の崩壊シナリオを二人想定で遊びました。
一人はローマ帝国。もちろん帝国フェイズに入っています。
もう一人は蛮族で、ゲルマン、スラヴ、フンの三部族を指揮します。ただし、別の色のユニットを使うので、スタック不可、共同攻撃不可です。
このシナリオの良い所は、蛮族と帝国と言う対極にある存在が戦う所です。昨日も書いた通り、フェイズが違うと適用されるルールが全然違うのが、非常に面白い。蛮族は、まず人を増やして徴兵をして、それから税収のある都市を求めてローマ国境を突破しに掛かります。
ローマ帝国は国境に守備隊がびっしりと並んでいますが、その維持費が高くて、税収の2割ほどしか残りません。これで、機動部隊を買おうと思ったのが失敗で、それをやってしまうと反乱が発生して、一気に国家の40%を失う展開となってしまいました。
プレイした感想としては、蛮族は蛮族らしく、帝国は帝国らしくなって、ローマ帝国衰亡時期をよく表現できていると思いました。このテーマのゲームは、SPIのローマ帝国の崩壊以来いくつもありますが、筆者が見た範囲では一番良いシミュレーションだと思います。
ただし、競技ゲームとしては問題あります。
蛮族は徴兵しても、得られる部族はランダムで決まります。自分で部隊編成する自由が無いのです。
帝国はなにせ反乱表の結果の影響が大きすぎます。
そんなこんなで非常に運任せで、プレイヤーの意思決定が反映される部分が少ないゲームなのです。これは、ちょっと競技ゲームとしてはどうかなという気がしました。
勝敗ではなく過程を楽しむゲームなのでしょうね。そう割り切ってしまえば、古代ローマ帝国の姿を上手く再現した良いゲームと言い切れると思います。
概念は特殊ですが、ルールは少ないので、一度、どこかで対戦してみたい気もします。