対戦しました。
5時間ほど掛かりましたが、最終ターンまで完全終了しました。
慣れれば3時間くらいで行けるのではないかと思います。
結論を先に書いてしまうならば、非常に良いゲームだと思いました。第一次世界大戦らしさは良く出ています。特に西部戦線の塹壕戦で停滞する感じは、WW1の本質に迫っていると思います。
一方で、自由度の高い戦略級の常で、史実トレース性は高くありません。そこは止むを得ないのでしょう。トレース性を高くするために、制限ルールや陰謀ルールを盛り込んだゲームとどちらが良いかと言えば、今の姿で良いと思います。
ざっくりと展開を振り返りましょう。
筆者は協商国を担当しました。同盟国は提督さんです。
ベルギーは第1ターンに踏みつぶされます。どうしようもありません。ドイツはヴェルダン攻撃を優先して、フランス軍を分断包囲する作戦を取りませんでした。このため、西側協商国軍は、比較的整然と撤退して早々に塹壕に籠って亀になります。代わりに、ロシア軍はダンツィッヒを脅かして背面支援します。
このため、ドイツ、オーストリア同盟軍は、早々に東部戦線に重心を転換します。ダンツィッヒ攻防戦でロシア軍前衛を叩いたドイツ、オーストリア軍は、さらにロシア国境を越えて東進します。
うーむ、圧倒的ではないか同盟国軍は‥という感じです。結局、この圧力が展開を左右することとなりました。
第4ターンからロシアは革命チェックをすることになりますが、ドイツの圧力が圧倒的なので、「むしろドイツに都市を奪われてから休戦するより、先に休戦してしまった方が良いのではないか」と言う邪念が起こります。このため、民生転換を最小限に絞ってダイス勝負に出たのですが、第4、第5とダイスが良く戦争継続しましたが、第6ターンに革命が発生してロシアは脱落します。国境線は、その時点で凍結されるので、ドイツはロシアの動員都市を一つも取れませんでした。そこは思惑通り。
しかし、ロシアが脱落してしまうと、たとえ残った動員都市数分の部隊を国境に残置しても、ドイツ、オーストリア軍は他の戦線に転換する余力が発生します。そこで、西部戦線に来るものと思っていたのですが、同盟軍の次なる目標はセルビアでした。
本気のオーストリアと戦って持ちこたえられるほどセルビアは強くありません。仕方がないので、セルビアでブルガリアへ侵攻して差し違えます。結果として、セルビアは失いますが、ギリシャ参戦でイギリス遠征軍をギリシャ経由でブルガリアに派遣してブルガリアで抗戦を始めます。とは言え、本気の同盟国軍にかなうはずもなく、先ずルーマニアが陥落してしまいます。
ドイツに突撃兵が登場し始めると、今度こそは西部戦線かと思いきや、提督ドイツ軍はそれをイタリア戦線に投入してきます。セルビア、ルーマニアに続いてイタリアが陥落するとVP的に敗勢になってしまいます。そこで、新規に参戦してきたアメリカ軍を海上輸送でイタリア本土へ投入。これに地続きであるフランス軍の戦略移動も加えてミラノ方面死守の体制を築きます。
イタリア軍本隊も突撃兵の攻撃を凌ぐ活躍を見せて、イタリア陥落は無理とドイツ軍は判断。再び東欧に目を向け、中立国のモンテネグロを奪取。さらに、協商国が占領しているブルガリアの奪回に全力を挙げます。
しかし、米英両軍が防御態勢を築くブルガリアはしぶとく粘り、場合によってはモンテネグロやトルコに逆侵入する足場になるかもという混戦に。
ですが、最終ターンについにブルガリアが陥落して同盟軍が明確にリードし、最終の協商国ターンに追いつく手段がないことを確認して終了しました。