タロンをソロプレイする

GMTのSFゲーム、タロンです。
猿遊会で、旅団長さんに和訳をいただいたので、読んでみました。
おー、意外なことに戦役級ではなく艦隊戦ゲームなのですね。
いまさらですが‥(^_^;
宇宙空間での艦船機動を軸にした艦隊戦ゲームと言うと、多くはプロット方式です。しかし、このゲームはプロット用のログシートを一切使用しません。では、プロットしないのかと言うと、そうとも言い切れません。
艦船のタイプごとに、速度による運動瀬能の変化が表になっています。運動性、速度、旋回距離という3つのパラメーターがあります。
運動性は、1ラウンドに得られるアクションポイントです。アクションポイントを利用して、急旋回やサイドスリップなどの特殊運動、兵装の充填などが実施できます。
速度は、1ラウンドに移動するヘクス数です。
旋回距離は、1ヘクスサイド旋回を実施するまでに直進しなければならないヘクス数です。
速度と旋回距離のパラメーターから判る通り、「エアフォース」などの空力主体の空戦ゲームと近い設計です。
ところが、これをログシート記録ではない方法で管理します。なんと、上記のパラメーター表を参照して、直接ユニットに3パラメーターをマーカーで記入します。ユニットはコートタイプなので、布で拭けば消せます。
この他に、各方向のシールドもユニット上に描かれていて、マーカーでチェックして消していきます。同様に船体ダメージもユニット上に描かれていて、マーカーで消していきます。
こうした事情のため、ユニットサイズ、さらにヘクスサイズは、極端に大きなものを使用しています。
大胆なことするよなぁ‥というのが率直な印象です。登場するユニット数が少ないから成立するのですが、それにしてもユニットに直接書いたり消したりするゲームは見掛けません。
ここらへんまでは、そんなに悪くないのですが、問題として兵装関係があります。これは、エネルギー充填しないと発射できません。発射すると空になります。この充填、使用もユニット上のボックスにチェックしたり消したりします。これが良くありません。
シールドや損害はチェックする一方で消すことがないので、困りません。ところが、運動パラメーターと、兵装充填は、書いたり消したりが頻繁です。
さらに良くないのは、この頻繁に書き直すものがユニットの中央にあるので、消す時に間違って辺縁にマークしてあるシールドなどのチェックを間違って消しやすいことです。
ですので、布ではなく先端が細く固いスポンジイレイサーが欲しくなります。ホワイトボドマーカーでお尻にスポンジが付いている物が一番良さそうに思います。そこは自己調達でしょうか。
ところで、ソロプレイ自体は、最初のチュートリアルシナリオをプレイしました。両軍、巡洋艦が1隻ずつしか出てきません。それも、砲戦距離に入った所からスタートするので、あっという間に撃ちあって両者ともガタガタになります。
まぁ、システムの運用練習が目的なので、これはこれで良いのでしょう。一応のプレイアビリティは確保されています。
ただ、旋回距離の消化状況を盤上に各艦船の旋回可能になるヘクスにマーカーを置く方式は、艦船数が増えてくると混乱しそうです。
技術体系の異なる2帝国の戦いですが、もっと他の体系の艦船もあっても良い気がするので、売れ行き好調だったこともあって拡張キットが出るかも知れませんね。