ハーツアンドマインヅをソロプレイする2

先達の方のブログを検索して拝見したりして、もう一回やってみました。
なるほど。
コミュニスト側は、どんどんキャンペーンを消化していった方が良いのですね。ゲームが1972年で終わるとすると、全部で8年。第2版ルールでは、キャンペーンカードは2枚同時には持てなくなりましたので、8年間でゾーン4枚、グランド2枚の合計6枚を消化するべき。そうすると、チャンスを待つより、自分でチャンスを作ってどんどん仕掛ける必要がある。
連合軍側は難しいですね。そもそもサドンデスしないために、最初から保険として握って置いて必要に応じて投入せざるを得ないのでしょうか。と言っても、有効に使うためには年の早いターンで使いたいので、得点状況を見て後から投入したのでは間に合わないこともありそうです。悩ましい。1年目から投入するのか、しないのか? しかも、全体としてゾーン4枚しかないので、どこが使い時か。
連合軍としては南ヴェトナム政府のクーデターを食ってはいけないように思いますが、これも相当に難しい。対策として考えられることは、
1:南ヴェトナム軍の損害を減らす。
2:平定プロヴィンスを増やす。
3:SRPを多目に残す。
の3種類だと思います。初期配置のバランスが崩れているので、セットアップ後の再配置を精一杯使うくらいでしょうか。後は戦闘後の救援で米軍を積極的に投入していくか。しかし、米軍の損害は直接ダヴポイントになる上に、米軍は補充率が低いので、米軍がやられるのは、これはこれで非常に痛い。
すると、2が本線だと思います。しかし、平定マーカーは単独では存続できず、守備隊を必要とします。結局、兵力の分散を招きやすいので、あまりたくさん平定すると軍事的に脆弱になります。そうすると、必要最低限くらいで済ませたい。4プロヴィンス前後くらいでしょうか?
2を実施した上で、緊急避難的にSRPで回避できるように若干SRPを積んでおくのでしょうか。しかし、このゲームではRPの需給バランスがタイトなので、なかなか難しい。
しかも、連合軍の問題は、南ヴェトナム政府のクーデター阻止だけではないのです。
米軍の損害を減らすこと、南ヴェトナム内のコミュニスト支配地域を減らすことが、VP的には必要。しかし、前者は米軍でなるべく攻撃するなと言い、後者は米軍でどんどん攻撃しろと言う話しなので、このバランスも非常に難しいですね。
そもそも、アメリカ人の命の値段がヴェトナム人の命の値段よりも圧倒的に高いと言う米国世論の価値観の問題という気がしますが、そこは軍事司令官の責任ではどうしようもないことなのでしょう。
どうしてこんな戦争を始めてしまったのかなぁ‥という気がしますが、それはヴェトナム戦争に対する非常に正しい反省だと思います。
ウィングドホースが、軍事作戦の展開を全体規模で見せるゲームだったすると、ハーツアンドマインヅは、戦争全体の価値判断や戦略の苦悩を見せるゲームだと言う気がします。同じヴェトナム戦争全体のゲームと言っても、テイストは全然違っています。ヴェトナム戦争ゲーマーなら両方マストなのではないかと思います。まぁ、極めてニッチな対象層の話しでございますが。