○第三の魔弾を読む

bqsfgame2018-08-13

新大陸探検と、中南米テーマのゲームをやると言うので、このタイミングで図書館から借りてきました。
こちらの感想が判りやすいです。
http://cigareyes.hatenablog.jp/entry/2016/04/13/205724
書かれている通りで、視点人物が不安定なので、いま誰が話しているのか混乱すること複数回。
この本こそ、「おもな登場人物」が欲しい気がしますね。割とそこで混乱してしまって、気持ちよく読めない恨みがあります。
問題の3つの弾丸の呪いが登場するのは、なんと物語が2/3も過ぎてからです。おそろしくゆったりと構えた物語作りです。そこからは、一気にアクションに突入します。
作者がドイツ人なので、本来はいるはずのないドイツ人がコルテスより先にメキシコにいます。そして、ドイツ人はアステカと友誼を結ぶのに、スペイン人は略奪者でしかありません。ここにヨーロッパの宗教戦争の恨みが出ていると読むのは考え過ぎでしょうか。
ところで、同じ作者で大北方戦争絡みの「スウェーデンの騎士」と言うのもあるので、ちょっと検討中です。