☆レッドマーズ[下]を読む

bqsfgame2018-08-24

間に夏休み旅行が入りましたが、続けて読んでいます。
下巻に入ると、時代は進んでおり、組成はともかく大気形成が進み始めています。
各国の最初の百人が植民してきてコロニーを形成しています。
その結果として、様々な争いが火星に持ち込まれ、ジョン・ブーンが殺されてしまいます。その犯人が誰かについては、その時点では明確にされません。
ブーンに代わってフランクが視点人物となり、ムスリムのコロニーに行ったり、日本人のコロニーに行ったり、長年消息不明だったヒロコと再会したりします。
そして、ついに火星条約の改定と言う初期から火星にいる人々にとっての大イヴェントを迎えます。
条約改定後には、弱小国家の隠れ蓑を着た超国籍企業による移民ビジネスの拡大が激しくなり、軌道エレヴェーターの完成がこれに輪を掛けます。夢を持って植民してきた新しい植民者は、超国籍企業による奴隷化を受け暴動状態に。フランクとマヤは、これを説得して移民の一時中止を実現し秩序の再構築に動き出します。
しかし、新しい世代の植民者の不満は暴発し、超国籍企業の私設軍は、これに対して苛烈な対応を実施します。植民者が蜂起して制圧したドーム都市には種々の直接破壊兵器が撃ちこまれ大量の死者が出ます。植民者側も原子炉を帯水層に落とし込んで洪水を発生させて応酬します。
さらに、植民者側は地球から兵力を送り込んでくる導線になっている軌道エレベーターを破壊すると言う暴挙に出ます。実に赤道円周2週分の長さの構造体が空から大気圏突入で燃えながら落下してくると言う黙示録を迎えます。
事態はそれで終わりにならず、ついにはフォボスを減速して火星に墜落させると言う愚挙に。
最初の百人は、実際には既に火星移民を掌握できていませんが、地球側からは首謀者と見なされて追われ殺される立場になってしまいます。
最後は、行き残った者たちは、ヒロコの隠れコロニーに辿り着いて終わります。
破壊の爪痕深く、期せずして大量の水を地表に得た火星がこれからどうなるかは、グリーンマーズに続く(笑)