ジャック・ヴァンスです。
ただ、画像を見ると、キャンベルJrの名前しかありません。エースダブルのようにノヴェラ2本をセットにした本で、しかもキャンベルJrの方しか名前が出てこない装丁になっているのです。
久保書店のSFシリーズは、忘れられた傑作が少なからずあります。その中で、こうしたエースダブル的な本が数冊あったのだそうです。全然、知りませんでした。
ネタバレ注意です。
ジャック・ヴァンスの邦訳を追っていく中で見つけたのですが、そのタイトルが「宇宙の食人植物」。うーん、どういうセンスの邦題なんですか。ちなみに原題は、「木の息子」です。まぁ、こっちが良いとも言いにくいですか。
読んだ感想としては、がっかりです。
ヴァンスらしさは感じます。異文化世界、呉越同舟の船旅と、いかにもヴァンスです。
最後に、ドルイドたちの密輸品が「木の息子」で、そもそも親の木は信仰の対象となる聖樹ですが、実は巡礼者たちを食って暮らしている食人植物だったという落ちです。
まぁ、たいした本ではありませんのでネタバラシしてしまいました(苦笑)