ジョーカー誕生物語の変遷

バットマンのジョーカーですが、長年にわたって様々なシリーズに登場したため、造形に変遷があります。

映画「バットマン」に登場したジャック・ニコルソン版のジョーカーは、最大公約数的な造形でした。元々がギャングの若頭で、バットマンとの対決で化学工場のタンクに転落。そのせいで、肌が漂白されて白く、髪は緑色に、顔は笑った表情のまま固定されてしまったというものです。

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このストーリーの場合には、最初から悪役が跋扈するゴッサムシティでの悪の大物だったということになります。あまり同情する部分はないですね。

それと比較すると、今回の造形は社会的弱者であるということが徹底されているので、ずいぶんと違った思い入れになります。

ライヴァルの一人であるペンギンは、奇形であるが故に親から捨てられて下水道に流され、そこでペンギンに育てられたという、これまたビックリ物語がありますが、そちらにかなり寄った印象です。今回の造形には二律背反的な哀愁があって良いので、この造形でバットマンと戦う所まで見てみたい気もします。続編はあるのでしょうか?