臨時千葉会:ディスタントプレインを対戦プレイする

1月4日、松戸市某所。

無事に4人集めることができ、ショートシナリオを完全終了までプレイしました。プレイ時間は5時間を越えました。デザインサイドの言う「ショートなら3時間でできる」と言うのは、ルールがスムーズに運用できるように何度も同じ面子でプレイしないと辿り着けない気がします。

結論から先に書きましょう。

第5決算(ショートでは開始時点で2回の決算が終了した所から始まるのでプレイ中の決算としては3回目)にて、政府が条件を3点過剰達成して勝利しました。同時にタリバンも条件を達成していましたが、ジャストオンでしたので頭ハネとなりました。

政府(DRAGOONさん)の勝因ですが、減らされにくいパトロネージをじわじわと積み上げていき、最後はCOIN支配エリアの確立で勝利条件を突破しました。パトロネージを通常行動の範囲で減らせるのは、タリバンのインフィルトレートだけのようですが、そのことに気づいてタリバンのインフィルトレートを促すのが遅れたのが敗因でした。

タリバン(ゆいしかさん)は、頭ハネを食いましたが強いという気がしました。今回のプレイでは全てのゲリラを盤上に展開することに成功、タリバンとしては異常な高額資産を蓄財することにも成功しました。最終イベントカードでは、アフガニスタン全土で一斉テロに打って出て多国籍軍を崩壊状態に追い込みました。その要因の一つとして、ショートシナリオのセットアップ段階のランダムドローで大量の特殊能力カードを引き当てて凶悪な状態でプレイを開始したことがありました。これは引きの話しなのですが、本ゲーム、特にショートシナリオで発生しがちな事故の一つと思います。まぁ、マルチですから皆でタリバンを警戒すれば良いのですが、発見しても再潜伏してしまえるタリバンと言うのは非常に叩きづらい相手だったと思います。彼のヨーダも言っています、「ダークサイドは見えにくいのじゃ」。

軍閥(筆者)は、これまでの対戦でも良い所が見られませんでしたが、今回は資源40の条件を達成しました。もう一つの非支配人口15越えも一時的に達成したのですが、両者を同時達成できませんでした。非支配人口を自力で増やすために、サボーンを実施すると、せっかく蓄財した資源が減ってしまうので、トレードオフになっていて同時達成が難しいのです。とは言え、最後の勝ち切る段階のジレンマが見える所まで来たので、これまででは一番の善戦を演じました。あと、最後に政府が勝利達成のためにCOIN支配を確立しに来たのと、タリバンが全土に拡散したので、COIN支配とタリバン支配が進み、非支配人口が減少基調だったのも難しかったと感じます。

多国籍軍(トンデモさん)は、タリバンが最初から凶悪だったので苦戦を余儀なくされました。政府が順調だったので資金力は問題なくプレイしていましたが、その結果として政府支持派エリアを増やすと、そこが贈賄の温床となって政府のパトロネージ量産の遠因となり政府勝利をアシストする結果となってしまいました。最後の片付けでDRAGOONさんと二人だけになった時に話したのですが、一アクションで5パトロネージという政府の成果を見た時点で、多国籍軍基地のないエリアでのシビックアクションは自重して政府の勝ちを抑止する必要があったかも知れません。ただ、それは自分の勝利条件から離れる行為なので、なかなか出来ない決断であったのも理解できます。

結果はともかくとして、各勢力の特徴が良く出て、今回も新たな発見や理解が進み面白くプレイできました。ディスタント経験者が二人増えたので、これで次の卓も立てやすくなったかと思います。また、忘れない内にやりたいものです。