長丁場のNHK杯も決勝まで来ました。
昨年に続いて井山棋聖対一力九段です。
解説は山下九段。
前週の解説が羽根碁聖でしたので、平成四天王も決勝に出られずに解説者に回ってしまっています。時代の移り変わりを感じます。
二人の解説を比較すると、羽根碁聖の方が柔らかくて理解しやすい解説だったと思います。そういう意味では二人の担当は逆の方が良かったかも知れません。まぁ、対局場所の兼ね合いもあるので、入れ替えは難しいのかなとも思いますが。
井山棋聖の碁を2週連続で見ましたが、改めて厳しい手段を選び、序盤からわずかの隙を逃さずリードを奪い圧力を掛ける強さを感じました。最強の手段を躊躇しないというのは、特に早碁では難しいと思うのですが、そこが強さの要因なのでしょう。
一力九段も同じような強さを持っていると思うのですが、少しの読みの力の差が少しのアウトプットの差に繋がり、それがこのレベルでは意外に深手になるのだと思いました。プロの碁とは恐ろしいものです。
今年は井山棋聖がリベンジを果たしました。