フォーリングスカイの感想

(勝ったから言うのですが:笑)面白かったです。

ゲームメカニクス的には、「ディスタントプレイ」の正統な後継者と言う印象を受けました。

ただし、ローマ=多国籍軍、ハエドゥイ=政府とはなっていません。ハエドゥイは、ガリア民族だけど親ローマという微妙な立ち位置になっていて、その行動指針は難しいと感じました。勝利条件が、ガリア民族三勢力(+ゲルマン)中で同盟部族数最多となっています。序盤では明らかにアルヴェルニが敵ですが、それに追いついたら今度はベルギーに離されてしまい勝ちが見える場面がありませんでした。これはBGGでも議論になっています。

もっと問題なのはローマです。従属(空きマス)+分散(合計で5か所:マーカー制限)+同盟(合計で6:コマ制限)が16に届かないと勝てません。後ろの二つは制限により11上限ですから空きマスが最低でも5か所発生した状態で決算しないと勝てません。

ところが、時期の遅い本シナリオでは空きマスがほとんどない状態からスタートします。そして、ローマの攻撃で空きマスが発生しても、いずれかのガリア勢力がすぐに埋めてしまいます。この埋まってしまう回復速度が速すぎて、どうも空白マスが増える感じがしません。

この話しもBGGで議論になっています。

ローマが自力でなんとかするには、もっと大量の攻撃を実施する必要があり、有効活動スタックを増やす必要があります。そのためには、増援のレギオンを早く登場させよ‥という話しがBGGに出ていますが、その手続きが今回のプレイでは見えませんでした。元老院関連のルールやカードを研究する必要がありそうで、初見では無理な注文と言う気がしました。

後は自分ではなく、ガリア勢力同士の争いで空きマスが発生して欲しいのですが、それにはハエドゥイの戦闘行動を促すようにしないといけません。そのためのキャパビリティカードが出てきたのですが、イベントで2年終了してしまったので運用機会がありませんでした。

また、ハエドゥイとしては、リーダーがなく戦闘に弱いので、どうしても買収に依存しがちです。それだと空きマスを経ずに直接アルヴェルニ同盟からハエドゥイ同盟へ移行してしまうのでローマの目的に資しません。

この「ローマにほとんど勝ち目がない」という感触を崩せないと、二回目の対戦が難しい気がします。そこが大きな宿題でしょうか。

もっと早い時期のシナリオをやるくらいしか、現状では思いついていません。