移動都市を見る

WOWOWです。

ピーター・ジャクスン監督。フィリップ・リーヴの原作。

全然ノーチェックでしたが、見たら結構いろいろと頑張っていて驚きました。

冒頭の移動都市が小さな町を捕食するシーンがベストでした。そこから先、いろいろな特撮が登場するのですが、にぎやかな割にはインパクトに欠けます。ストーリー的にまとまりがなくとっちらかっているのがいけない感じです。

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ヒロインのヘラ・ヒルマーは、初主演だそうですが、かなり頑張った感じです。顔に大きな刀傷のある役で、父に殺されかかり、シュライク(ターミネーターみたいなロボット)に育てられたという設定で、およそヒロインらしい可憐さとは無縁です。

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むしろ、キャサリンことレイラ・ジョージが金髪碧眼のオーソドックスな美人。彼女も父親と対決することになり、最後には残された人々の和睦を演じることもあって好感が持てます。

脚本は、ロードオブザリング三部作と同じくフィリッパ・ボウエンなのですが、どうも本作では上手く行っていません。

中盤以降は怒涛のアクションの連続なのですが、説明不足になりがちという気がしました。もともと2時間の映画は、100ページくらいの短編が妥当な量なので、カバーする原作の範囲を広く取りすぎなのでしょうかね。

面白そうなので原作は読んでみても良いかなと思いました。