どこからこんな本を? と思われる時は、大体において馬場さんの所がソースです。
『魔法 その歴史と正体』(カート・セリグマン、平田寛・澤井繁男:翻訳):馬場秀和ブログ:SSブログ (ss-blog.jp)
馬場さんのコメントがスゴイ。
「(前略)世に出回っている西洋魔術解説書の多くが本書をベースにしており、また小説・コミック・アニメなどの娯楽作品に登場する印象的なネーミングや設定の元ネタもだいたい本書で解説されています。そういう意味で、特に西洋魔術史に興味がなくとも、基礎教養として読んでおきたい一冊です。」
マジですか?
これが「基礎教養」なんですか!
レベルが高すぎて、全然、着いていけません。
大冊なので、興味がある所だけ抜き読みにしました。
背教者ユリアヌス
錬金術一式
アラビア人と中世の呪術師
悪魔
アグリッパ・フォン・ネッテスハイム
魔術一式
吸血鬼
本書の収める範囲は非常に広く、内容は悪く言えば雑駁なほどになんでもかんでも扱っています。
本書を読むと、様々な小説や映画に登場する単語の起源がどこにあるのかも勉強になります。
グインサーガに出てくるアグリッパはその筆頭と言えます。
また、129pの上段に、「すでに紀元前2900年ごろ、エジプト人はヌビアで金を採掘していた」と、ヌビアに関する言及があったりするのも驚きました。
そういう意味で、読んでいると、あちらこちら示唆に富んでいるので、飽きはしません。
中でも非常に懐かしく思ったのは、種々の悪魔のエッチング画です。昔、子供向けの「悪魔の事典」で見たことのあるものばかりですが、なるほどこういう出典なのかと思いました。
猛将マルコキアス。