イシグロカズオのノーベル賞受賞後第1作です。
うーん、リーダビリティはあまり良くはありません。
いま流行のLOVOTみたいなAF(人工友達)が主役です。
店のアーケードに飾られて友達として選ばれるのを待つ日々。
ジョジーに選ばれて買われてから、ジョジーの母の計画に巻き込まれるまで。
激しい空気汚染を引き起こす道路工事機械COOTING machineを退治することを計画し実行するまで。
いろいろなことが並行して起こりますが、それほどエンターテイニングな読み物ではありません。
ただ、ジョジーの病気が治って大学へ進学するハッピーエンドなので、終りまで読むと大いに安堵したのは事実です。
結局、クーティングマシンを倒したことと病気回復の因果関係は明確になりません。が、まぁ「真っ赤なスカーフ」ではありませんが、「みんなその気でいれば良い」という感じでしょうか。