ＷＯＷＯＷです。
未知の巨大彗星が大接近。その結果、彗星のコアが分解して地上に降り注いできます。
合衆国政府は大統領アラートを出し、政府が一方的に選抜した人々を極秘裏にグリーンランドに準備したシェルターへ移送する計画をわずか２日間で実行しようとします。「日本沈没」のことを考えると非常識かつ非現実的なプロジェクト設定です。
主人公は幸運にも選抜されたのですが糖尿病の息子を抱えており、空港で「持病を持つ人間は受け入れられない」と拒否されます。結果として、妻と息子とはぐれてしまい、置いていけないと飛行機を最後の瞬間に降ろしてもらいます。
係員にうっかり糖尿病のことを話してしまった妻は、後悔しながらも実家に戻って再合流しようというメモを置いて息子を連れてヒッチハイク。しかし、親切なドライバーは彼女の息子が選抜者のＱＲコードバンドを巻いているのを発見すると、彼女だけ置き去りにして自分が父親に化けて飛行機に乗ることを試みます。
主人公も自家用機でグリーンランドへ向かおうとする一向に拾われますが、そのトラックの中でコードバンドを見つかって、その争奪戦となり相手を殺してしまいます。
そんなこんなで、人間の醜い部分をこれでもか！と見せる映画で、少々うんざりさせられます。
それでも、どうにかこうにかグリーンランドにたどり着きます。そして、審判の一日を生き延びて再び世界各地と交信が復活する所で終劇です。
これはこれで見せ場もあるし、人間の本質に迫っているので、全然、悪い映画ではありません。「けれどもエンターテイメントとして見ることはできない」でしょう。
