国境の夜想曲を見る

 WOWOWです。

 シリア、イラククルディスタンレバノンの国境エリアで3年間に渡って撮影されたドキュメンタリー映画で、ちょっとした話題作だそうです。

 映像的には暗い映像が続きます。特に精神病棟での「私たちの国」を描いたアマチュア演劇が比較的わかりやすくてインパクトありました。それ以外にも身代金電話に出る老母とか、非常に重苦しい画像が続きます。

 彼らの視点から見れば、アメリ多国籍軍も彼らの上を通り過ぎて行った圧政者の一つでしかないと言うことは良く理解して置く必要があるでしょう。

 少年アリがハンターに一日5ドルで雇われて沼地を案内するシーンが断章として組み込まれていて、これも考えさせられました。

 一番の悪者として映っているのがISISなのは、止むを得ませんし、そうでなければ欧州参加国の合作映画として公開されるのは難しかったのではないかとも思います。