☆認知症の人が見ている世界を読む

 半分マンガ、半分解説の本です。

 実母が92才となって、ついにという感じですがアルツハイマーで要介護1になりました。

 と言うことで本書を読んでみたのですが、非常に判りやすく勉強になりました。アルツハイマーの人は「不安の中で暮らしている」というのが出発点。昨日までできたことができなくなってしまうという不安。顔を見ても誰だか思い出せないという不安。その他もろもろ。

 その反作用として攻撃的になる人も少なくなく、そうすると介護する側も「このやろう!」と思う訳です。そうすると、相手はさらに不安になるという悪循環。

 この悪循環を早期に断つための、ちょっとしたアドヴァイスに満ちており非常に良い本だと思いました。

 惜しむらくは、これを2年くらい前に読んでいたらなぁと。