神の手を見る

 近年絶好調の吉岡里帆主演の2時間サスペンス。

 となると、どうしても期待値が上がってしまってハードルが高くなり過ぎました。かなりガッカリする凡作でした。

 忘れられかけた児童誘拐事件を追うフリーライターに吉岡。それとは別に今の旬の話題として文学賞受賞作の盗作事件を書けと言う編集長(尾美)。この段階で2時間サスペンスのお約束で両者は交錯することが自明となります。

 吉岡の友人ジャーナリストで変死した高岡に市川由衣、盗作された未世出の作家に入山法子と並ぶのですが、どちらも魅力的でない。言ってしまえば、吉岡もあまり魅力的に映っていない。どうしてなのかと思いますが、やはりストーリー展開やセリフ回しに魅力がないかと思いました。

 まぁ、吉岡の今の格からすれば、二時間サスペンスはドサ周りなのかも知れませんが。

 脚本の山本むつみもヤキが回ったか。