茨城会:タイガー&ドラゴンを対戦プレイする

 アイアンフィスト作戦で惨敗して日中戦争が起こらなくなってしまったので(?)、SYUさんにインストしてもらって、にしさん、筆者、SYUさん、けんけんさんの4人でタイガー&ドラゴンを数回プレイしました。

 麻雀パイのような牌を使ってプレイする、変形トリックテイキングです。

 ランダムに決めた起家が一枚を打ち出します。下家は同じ数字があれば、受けて出すことができ、受けた場合には今度は自分が打ち出します。

 牌は、1から8までの数字がその数字の枚数ずつ存在します。

 したがって、1は1枚しかありませんから、打ち出せばペアリングされることはありません。誰も受けずに一周回って戻った場合には、打ち出したプレイヤーは自分の手札から一枚を場に埋めることができ、これは上がった場合に1点のボーナスになります。その上で新たな牌を打ち出します。

 ですから、ペアリングされない牌を多数持っていれば、一気に押し切ることもできます。この辺りの感触がトリックテイキングゲームに似ています。

 これだけでは妙味がないので、全ての奇数の役目を果たすドラゴンと、全ての偶数の役目を果たすタイガーが一枚ずつあります。これがどういうタイミングで出てくるかによってゲームの綾が生まれています。

 また、牌の強さがプレイの進行に従って変化していくのが面白い。

 たとえば、3はもともと強めですが、誰かが打って受けると2枚が場からなくなり、残った3は「1」と同じく受けられることのないフィニッシャーになるのです。同じことは他の牌にも言えて、最弱と見える8でさえ、エスタってしまえばだれも受けられないものになります。

 あと、実際にプレイするとすぐに判るのですが、押しきれずに最後の1枚を残して他の人にリードが移ってしまうと、今度は誰かに同じ牌を打ってもらわないと上がれなくなります。ですので、こういう時には最弱の8のような打ってもらいやすい牌で待つのが良いということになり、牌の有用性が逆転します。

 なかなか文章では伝わりにくいのですが、やってみると難しくないルールで、難しい判断をさせられる非常に良いアブストラクトゲームだと思いました。

 SYUさん、ありがとうございました。

 対戦時に写真を撮らなかったのでBGGから転載しておきます。こんなコンポです。