図書館です。
現代アメリカ文学の巨匠の一人とされるコーマック・マッカーシーです。
佐藤究を読んだら、お薦めに出てくるようになり、試みに一冊、読みやすそうなのを借りてきました。
ノーベル文学賞候補の常連になった人が、突如として書き下ろし映画脚本を書いて売ったという話題作。直ちに映画化が決まって、
うーん、残念ながら見ていません。
p28
ウェイトレスがカウンターで停止してバドワイザー二人前の注文を通す。ノーブラで着たTシャツには、レース用の車のイラスト、書かれているスローガンは「燃料噴射もいいけど過給の方が好き(注入されるのもいいけど舐められる方が好き)」。
p34
弁護士 いや、わたしは今度のことを商売にしようとは思ってないからね。
ライナー 今回一回きりってやつかね。
弁護士 そう言ってたやつを千人ほど知ってるって?
ライナー いや。でも何人かは知ってる。そういう連中は二、三回やるとおれより業界の事情通になって商売仇になったりするよ。
弁護士 そういう連中はどうなる。
ライナー あまりいい目は見ない。
p56
ウェストレイ 誰かを知ってるというのはその誰かが何を欲しがってるかを知ってるということだ。
p96
緑のライダースーツの男が後ろに過ぎ去ったライトを振り返るショット。突然、男の頭がヘルメットをかぶったまま飛びバイク後方の路面で何度かはずむ。