べらぼう:第07回:好機到来『籬(まがき)の花』を見る

 ついに二週間遅れです。

 この回は、鱗形屋が捕縛されたのを受けて、折角の好機を生かさねば鱗形屋のためにもならぬと動き出す蔦重。覚悟を決めて鱗形屋の枠を引き継いで板元を目指します。

 しかし、西村屋は、

 吉原細見は自分が引き継いで、蔦重を引き続き使ってやるからと言い出します。

 覚悟を決めた蔦重は、その案には乗りません。

 これだけでは、賛成してもらえないと見て、大風呂敷を広げます。

 倍ですか!?

 まずは忘八たちの説得へ。

 自分が吉原者として板元になる利点を説きます。

 とは言っても、倍売るための具体策がある訳でもなく、現在の細見に対するユーザーアンケートの不満を洗い出して考え始めます。

 その中で、これは使えそうというのが、多くの人にとって手の届く花魁が載っていないというもの。

 金のないものが一夜の夢を求める河岸見世などを一軒一軒改めるのは大仕事なので、今の細見には載っていないのです。

 そんな相談をしている時に新之助がやってきて、「もっと薄くならないか、これでは嵩張りすぎて懐に収まりが悪い」と指摘します。

 さて、載せる情報量は増やしたい、でも仕上がりの厚みは薄くしたいという矛盾した要求にどう答えるか、止む無く文字を小さくして目一杯詰め込もうとしますが、版木屋の四五六に「そんなのやってられるかい」と鑿を投げつけられます。

 敵対する西村屋は、鱗形屋に行って内儀(蜂谷眞未)に板を売ってくれと大判を積み上げます。しかし、内儀は「わたしでは決められません」と言い、一人息子の長兵衛(三浦獠太)も「父上でなければ決められませぬ」と大判を西村屋に押し返します。

 なにはともあれ河岸見世の改めを始める蔦重。行きがかり上、版原稿を作る新之助

 しかし、作業は果てしなく、作っても作っても原稿の直しや追加が入って果てしがありません。

 一方、忘八の集まりでの蔦重の啖呵を花の井にも伝えた松葉屋では、自分たちのために自分たちもできることを考えます。

 思いついたのが、「大名跡の代替わりの時の細見は、記念として買ったり、ご祝儀として買ったりするものがいて、良く売れる」ということ。

 そこで相談して松葉屋の大名跡の「瀬川」がずっと開いているのを花の井が継いではどうかという案。

 そりゃあ、愚痴も出ようと言うものです。しかし、瀬川の襲名だと聞いて、松葉屋のページの版のやり直しを頼みに走り出します。

 そして、見事に完成させ、板元同士で新刊を交換する集まりに間に合わせて、お披露目をする所まで。この会で西村屋の新・細見もお披露目されているのですが、瀬川の襲名が載っていないと聞き、「おや、西村屋さんのには間に合わなかったんですか? 吉原の外の人の作るものでは仕方がないですかねぇ」といやみたっぷりに見栄を切った所で終劇です。