べらぼう:第09回:玉菊燈籠恋の地獄を見る

 「ジャッカルの日」に労力を取られている内に、2ヶ月近い遅れとなりました。

 3月2日放送分の第9回。

 冒頭は検校の吉原遊びです。

 盲目とは思えない超能力者かのような察しの良さで花魁たちと和やかに遊びます。

 伊達や酔狂では、吉原遊びはできないのですね。

 その検校が瀬川を身請けするという話しが持ち上がり、吉原を駆け巡ります。

 その身代金が、なんと1000両だと言うのです。

 折から、空蝉が変な客に入れ墨を彫られているのを見かねて身請けしたいという新之助。空蝉でも400両は要ると言われて、到底、手が届かないと失望します。

 蔦重は、花の井をお馴染みの九朗助稲荷に呼び出して真偽を確かめます。

 蔦重に検校の魅力を説明する花の井。どこかの眼明きの男より、よほど見えていると嫌味を言います。

 突如として泣き落としに掛かる蔦重。その見苦しさに呆れる花の井。

 茶屋の権限で発行できる切符(吉原へ見に来た女性客が大門を出るためのチケット)を偽造して花の井に渡し、二人で駆け落ちしようと持ち掛けます。

 決行の直前に、新之助と空蝉が同じ手口で駆け落ちしようとして捕まります。いね(水野美紀)は、こんなことをしたって幸せになんかなれやしないよと厳しく叱責しま

す。

 駆け落ちは無理と見た花の井は正面から断ろうと相談しますが、いねは今更もう断れないと激昂します。

 花の井は、四代目瀬川のように自死に追い込まれるのかと訴えますが、いねは四代目がかわいそうとは思わないと言い切ります。四代目のせいで、瀬川になって身請けされる道筋を花魁たちは閉ざされ、店も何人か分の瀬川の身代金を取り損ねたと言うのです。

 松葉屋(正名僕蔵)は、おいね抜きで話しをしようと、松葉屋の離れで客を取っている花の井の所に蔦重を連れていき、男に乗って腰を振る花の井の姿を見せます。いくら華やかに見えても、花魁の実態はこれだと言い、「おまえさんにできることはなにもしないことだよ」と諭します。

 花の井は、蔦重が切符を挟んで渡してくれた本を「つまんなかったよ」と返します。

 しかし、

 と言ってくれます。