前回、UDC暗殺失敗を受けての第8回。
ターゲットの狙撃のために1400mの位置に雌伏する二人組。
一人は現在のジャッカル、ビアンカがずっと追っている狙撃兵学校の最優等生です。
1400mの狙撃を成功させた時点で、隊のメンバーの賞賛を受けます。やがて倍以上の距離でも成功するようになるとは、この時点では誰も思いません。
UDC襲撃失敗会場で、ジャッカルが事前潜入してから丸二日間雌伏していたことを把握して、その目的のためにはなんでもする努力に唖然とするビアンカたち。
問題のスナイパーの死亡記録に疑問を持つビアンカは、当時の一次資料を当たろうとしますが、国家最重要機密に指定されていてアクセスできません。
ビアンカの推理に否定的な上司のイザベルですが、他の線が全て行き詰ってしまい、やむなく外務大臣に掛け合うことにします。UDC暗殺を防いだ女としてビアンカの外交的価値は無視できなくなったのです。
スペインでは、UDC狙撃未遂犯の似顔絵公開を見て、ヌリアの兄がチャールズに間違いないとヌリアに主張します。
さて、ヘルマンドの回想シーンに戻ります。
ターリバーンの幹部の生け捕りのため、普段は表に出てこない幹部が出てくる結婚式に押し込む任務です。
本来、ターゲットを捕獲するだけで、他の人間に迷惑は掛けない想定だったのですが、入口で足止めされてしまい、その状態で狙撃を受けて反撃し、結婚式に集まった人間を全員虐殺してしまうことに。
証拠隠滅のため砲撃支援を要請して会場付近一帯をクレーターにしてしまいます。
さすがに、あまりの後味の悪さにうんざりする隊員たち。
二人組は街で声を掛けられアルバイトに、トルコのアンカラで依頼主に敵対するギャングを狙撃します。これによって、同じ人殺しでも、遥かに金になるということを学習したジャッカル。
収監中のラリーの所へ面談に行ったビアンカ。しかし、ラリーは隠し持ったカミソリで彼女の面前で自殺します。
アリソンの娘、アリソン、そしてラリーまで死なせてしまって落ち込むビアンカですが、本部に帰ると外務大臣がなんとかしてくれた資料が待っていました。
この資料を読むという形で、前述のヘルマンドの惨劇の続きが描かれます。
部隊の前にブービートラップらしきものが現れ、これを確認するために一人で車から先行して地雷探知をするジャッカル。なにもないと告げて手を振って振り返りながら、ポケットからラジコン操作モジュールを出してボタンを押します。
すると、部隊の全員を乗せた二台の車は爆発炎上。ジャッカルは、バディの男に言います。「行くぞ」
「どこへ?」と聞き返されて「逃げ切れる所まで」と言います。
こうして、イギリス軍の最強スナイパーは、国家機密となり、ジャッカルとなったのです。ちなみに、ジャッカルは、この時に彼が乗っていた車両のコードネームでした。