四皇帝の年:マルクス・オトー

 前年まで皇帝だった悪名高いネロの親友だったそうです。

 愛妻がいたのですが、ネロが彼女を望んだので離婚してルシタニア総督の地位をもらってローマを離れたそうです。ちょっと信じられない話しです。しかし、ルシタニア総督としては優秀で、善政を敷いて人気が高かったと言いますから、転身した判断は悪くなかったのかも。愛妻というほど愛していなかったのでしょうか。

 昨日の冒頭に出てきたガルバとも親戚で、ガルバが帝位を宣言した時に支持したそうです。その勲功によってガルバの後継者になれるものと思っていたのですが、ガルバがルキウス・ピソを指名したため、ガルバとピソを暗殺して皇帝位を簒奪します。

 しかし、昨日も書いた通りでウィッテリウス軍にクレモナの戦いで敗れて自殺してしまい舞台から姿を消します。