四皇帝の年:フラヴィウス・ヴェスパシアヌス

 この人もネロのお気に入りだったそうですが、ネロが演奏している時に居眠りをしてシリアに飛ばされてしまい、そこでシリア総督のムキアヌスの知己を得て支援してもらい復活を遂げます。

 ローマでの相次ぐ皇帝交代の大混乱にあって、シリア軍団、エジプト軍団の支持を受けて皇帝に推挙されます。

 皇帝僭称後、右腕であるマルクス・プリムスにローマ侵攻を命じ、彼は一昨日書いた通り、ウィッテリウスを破って期待に応えます。

 これによって彼は混乱の一年に終止符を打ち、自らを開祖とするフラヴィウス朝を開きました。