ジャッカルの日 #9:コードレッドを観る

 いよいよ最終盤です。

 ジーナはジャッカルにクライアントの怒りを伝えます。

 そりゃそうです。取ってる金額が金額ですからね。

 MI6側は、スナイパーの線を継続して追っています。3000m級の狙撃をできる人間が世に二人も三人もいるはずがないと言う信念に近い推断です。

 一匹狼だったというスナイパーの唯一の友人の線を調べたいというビアンカですが、上司の反応は良くありません。捜査を継続することによる死者の増加が著しいためです。

 スペインへ帰ったジャッカルを問い詰めるヌリア。

 今までの生活や話しの中に一つでも本物はあったのかと詰めます。

 そして、公開されているMI6の似顔絵を出して、これはあなたかと訊ねます。

 ついに嘘をつきとおせなくなって、

 ついに真実を口にさせられます。

 今度は、殺し屋と、結婚生活を両立できると思っていたのかと詰めます。頑張れ、ジャッカル(苦笑)。

 義兄のアルバロです。ジャッカルが大金をキャッシュで持っているという話しを、地元ギャングにしてしまい、そのギャングから投資して欲しいという話しをもらって帰ってきてジャッカルに相談します。

 まぁ、ジャッカルでなくても、この軽薄で学習能力のないアルバロと組む人はいないでしょう。

 余計なことは喋っていないと力説するアルバロ。ジャッカルはヌリアに聞いて、件の地元ギャングの評判を確認し、もちろん組まないことを選択します。しかし、それだけではアルバロが落とし前を付けさせられてしまうであろうことから、金にもならない予定外の狙撃をすることに。

 海の上の揺れるボートから1000m級の狙撃で額を撃ち抜きます。

 その新聞記事を読んだビアンカは、こんなことのできるのは‥と、すぐに思い当たります。いくら腕に自信があっても、余計なことはしないに越したことはないのです。

 さて、いよいよリバーの公開が迫りますが、UDCの所に役員会の代表者が来て延期を迫ります。株価が暴落しているというのです。

 UDCは、リバー公開によって、わたしやあなたのような富裕層は自家用ジェットやヨットを諦めなくてはならない。その代わりに就職に悩む多くの若者が救われる。わたし個人は、この痛みを喜んで受け入れる。と信念を主張します。

 キャディスで余計な仕事をしたジャッカルは、改めてクロアチアに潜入しUDCの住む島に接近します。

 湖の漁師に、珍しい鳥の生態を撮影しに行くのだと言って、同乗させてもらい島に接近。容赦なく首を掻き切ります。

 UDCは起床後に湖で泳ぐ日課を持っており、護衛チームは厳重警戒の上で泳ぎに行くことを認めます。漁船の存在はドローンで認知していますが馴染みの漁師なのでスルーします。

 しかし、ドローンで船上を確認し、狙撃銃などが見当たらないことまでは確認します。ジャッカルは、ドローンが接近してくるとジャケットを脱いで何気なく狙撃銃とスタンドに掛けて隠します。ドローンによって見られていることは織り込み済みなのです。

 そして、泳ぎ出したUDCと巨漢の護衛を射界に収めてタイミングを計ります。

 まず護衛の頭を撃ち抜いて仕留めます。

 その瞬間、護衛チームには「コードレッド」が発令され、UDCを水面下に潜水させます。

 しかし、人間、潜水したままそれほど呼吸が続きませんから、ジャッカルはゆっくりと数を数えて浮いてくる瞬間を狙って射撃。さすがに後頭部を一撃で撃ち抜けはしませんでしたが、UDCに命中します。

 命中してUDCが水中で出血する所まで見届けたらエンジンを掛けて離脱します。

 警備チームの高速艇が一斉に出動して追跡する所で終劇です。いよいよ最終回を残すのみとなりました。