べらぼう:第14回:蔦重瀬川夫婦道中を見る

 少し頑張っています。

 検校に呼び出された蔦重が検校の屋敷に着くと、折しも検校は手入れで捕縛され、瀬川も一緒に番所に連れられて行きます。

 瀬川を庇おうとして捕り方に筋の通らない反論をした蔦重も一緒に連れられてしまうことに。

 蔦重は翌日には吉原へ返され、瀬川も吉原の実家みたいな松葉屋の預かりに。

 蔦重は検校の一件はややこしくなりそうだから関わり合うなと釘を刺されます。釘を刺しに来た大文字屋は、蔦重の茶屋で、茶屋の客と本屋の客が鉢合わせてトラブるのを見て、本屋はちゃんと別に構えたらどうかと助言します。

 忘八の句会に赴いて、親父様に店を出す証人を頼みます。

 いつものように扇屋は吉原のためになるならと応援してくれます。

 松葉屋の女郎が堕胎の術後が悪く寝込んでいるのに、瀬川は検校の屋敷で覚えた知識で鍼をと奨めます。蔦重はエレキテルを勧めますが、持ち逃げしてきたエレキテルを既に試してみたがなんにも効きやしないのさと厳しいいね。

 大文字屋が神田の空き家を買おうとしたら断られたという話しが伝わってきます。すでに手付けを打ってあるので奉行所に訴え出ましたが、お裁きでは「そもそも吉原ものは四民の外、見付けに土地を買うことは今後もまかりならぬ」というお裁きを受けます。

 そんなことなら今収めている上納金もやめて全部自分たちの稼ぎにしてしまおうぜと血気盛んな忘八たち。

 そんなこんなで俄かに吉原と幕府が不仲になる中で、瀬川は呼び出しを受けます。

 検校は高利貸しで暴利を貪ったことで有罪。瀬川はその利益で贅沢三昧をしていたことを咎められ、検校とは離縁の上で質素な暮しをするように申し付けられます。

 これを聞いた瀬川は、別れる前に検校に言います。

 それに対して検校は、

 と答え。離縁が望みであろうから、その通りにしてやるのだと応えます。

 瀬川が晴れて独身となったので、蔦重は新しく出す店で瀬川と二人でやっていきたいと親父様に宣言します。

 親父様は

 と理解を示して認めました。

 しかし、親父様の言う通りで、松葉屋に売られてきた旗本の娘の松崎(前回、松葉屋に売られてきた旗本の娘)が瀬川に斬り付けるという事件が起きました。

 年が明けて新年のあいさつに蔦重が松葉屋に出向くと、そこに瀬川の姿はなく、いねから預かったという手紙を渡されます。

 瀬川は検校がどれほど恨まれているか、その検校の妻だった自分が本屋で明るく楽しく暮らしている姿がどれほど反感を買うかを考えたら、一緒に本屋をやるようなことはできないと考えて江戸を出ることにしたというのです。

 瀬川に斬り付けた松崎ですが、なんと新井美羽なんですね。同じ森下脚本だった「おんな城主直虎」の子役をやっていた彼女も18歳。それほど大きな役ではありませんが、ここでの再登場は森下キャスティングなのでしょうね。