ヴィネガージョーのシンガポール攻略を考える

 マレー半島に補給を送り込むのに、初期配置から送り込まなくても良いのではないかということを考えています。

 たとえば上陸作戦。上陸作戦マーカーさえあれば兵科を問わずできるので、補給ユニットも送り込める‥と思ったのですが、問題点あり。日本軍はシンガポールより東にしか上陸できない。まぁ、それでもマレー半島東岸には上陸できるわけです。

 ちょっと不便なのは、上陸移動は全移動力を使用するので、鉄道移動のように特殊移動後に普通の移動はできません。なので海岸で停止してしまいます。

 そうすると連合軍の海軍ユニットによる阻止のターゲットになってしまうのではないかと不安です。連合軍の有力な海軍ユニットが何ターン目から出てくるかチェックしなくては。それさえリスクが低ければ、これで間に合わせることにして初期配置の補給はビルマに全部持ち込んでしまいましょうか。

 シンガポール攻略をなぜそんなに急ぐかと言えば、VP表を見ると、シンガポールは最初に占領した時に3点になりますが、ゲーム終了時には両軍どちらにも点になりません。つまり、早めに占領してもらうものをもらったらマレー半島は撤収してしまおうという思惑なのです。

 シンガポールよりも、毎年のⅣターンに占領していると2点になる油田へクスの方が重要という気がします。

 また、カルカッタまでは行けずとも、マンダレイやレドも点になるので、そこらへんまでは行きたいものです。

 レドまで行くと、援蒋ルートルールによる連合軍の補給運び込みを阻止できるので、これによるVPも見込めそうです。なので、ビルマの山の中に入っていくモティベーションは意外なほどに高いゲームなのです。

 連合軍の海軍ユニットはセットアップ、第1ターン増援には、通常はいません。「通常は」と書いたのは、コンティンジェンシーユニットとしてはいるからです。これは、VPを相手に払うことで任意で登場させられる増援です。

 しかし、海軍ユニットはコストが高く3VPもします。3VPというのは、実は日本軍がシンガポールを占領した時に得られるVPと同じなので、これを挙げてしまうなら、シンガポールはゲーム終了まで死守しないと元が取れません。なので、これは現実的ではない模様です。

 別のケースとして、フォーメーションZという選択ルールもあります。これは、開戦劈頭でレパルス(画像)とプリンスオブウェールズが沈められなかったらというイフです。まぁ、これは選択ルールなので計算には入れられないでしょうか。

 こうして考察していくと、第1ターンの増援補給をマレー半島東岸に上陸させても、いきなり海軍砲撃で除去されるということは考えにくいようです。だとすると、これで間に合うので第1ターンから補給をマレー半島に送り込む必要性は薄く、むしろビルマ側に送ってなにかの役に立つかも知れないという方が良さそうということになります。

 ここまで日本軍の補給配分の話しをしてきましたが、連合軍の補給配分の問題も考えておく必要があります。

 援蒋ルール(選択)を入れるのがお勧めというのは11年前に書いた通りで、この前提で考えることにします。

 そうすると連合軍は追加で1個補給をもらえます。セットアップ時にはシンガポールに補給が1個しかないのですが、これを雲南省まで運ぶのは非現実的なので、追加分を運び込んで昆明で消費したい所ですが、まずどこに上陸するかが問題。史実的にはラングーンなのでしょうが、ラングーンは意外なほどに最前線に近く、補給を置いたりしたら、ますます日本軍の攻撃を誘引しそうです。

 先日のソロプレイ画像にもある通り、第1ターンから日本軍はトゥングーを攻撃できるので、第2ターンにはラングーンは爆撃や地上攻撃を受けると考えておかねばなりません。

 そうだとすると、もっと北に揚陸して山の中を輸送することを考える必要があるのかも知れません。しかし、マップを見ると、ラングーンの一つ北の港は、実はもうカルカッタになってしまいます。ちょっと不便ですかね。

 本ゲームでは都市の防御効果が1.5倍しかないのに、荒地は2倍ありますから、山の中を進むことには戦術的利点もあるのです。

 いずれにせよ連合軍は毎ターン補給を余分に1個もらって、その分を毎ターン昆明で消費せよというのですが、昆明に至るルートを42年の秋以降も死守するというのは、非常に難しく、結果として援蒋ルールによって連合軍は失点することを想定しておかざるを得ないでしょう。その分、シンガポールを最後まで死守するのか、マンダレイやレドを守り抜くのか、いろいろなケースを想定してプランを選択しなければなりません。シンガポール死守のためには、マレー半島西岸へ上陸してバンコクシンガポール間の日本軍の補給線を脅かすようなことを考えるのが有力な気がしますが、それで本当に守り切れるのかどうかはもっと研究しないとなんとも言えません。リソースを投入した挙句に陥落するのは最悪ですし、援蒋ルートの問題も考えると、マンダレイ・レド方面を手厚く守る方が筋は良さそうです。そうすると、ビルマで全面対決という構図になり、この陸戦を支援するための日本陸軍航空戦力と、フライングタイガースの対決ということになり、これがデザイナーの意図する進行なのかなという気はします。

 で、この対決がどのくらいのバランス感なのかは、5-6ターン目くらいまでソロプレイしてみないとなんとも言えないので、早めに機会を作ってやってみるにしくはないかと思っております。