小県先生が最年長と聞いて吃驚したので、諸先生の年齢を確認してみました。
現役の人しばり、60才以上です。
84:工藤紀夫
83:林海峯、石井邦夫
81:羽根泰正
78:佐藤昌晴
77:牛ノ浜撮雄
76:石田芳夫
75:淡路修三、宮沢吾郎
74:武宮正樹、苑田勇一
72:小林光一
69:趙治勲
63:清成哲也、彦坂直人
60:藤沢一就、小県真樹
タイトルホルダーでは、工藤先生が最年長。そもそも57才で天元位を獲得した時に大きなニュースになりましたが、あれがもう27年前なのですね。
林先生がご高齢なのは大いに認識している所でしたが、こうして並べてみるとショックを受けます。そうか、まだ現役で打たれていることが凄いのですね。
林先生の最後のタイトルは93年の天元防衛ですから32年前になります。当時51才。自分が還暦を迎えて思いますが、51才はまだまだバリバリですわね。

7月5日は、本木九段に初出場の関西棋院の今分四段が挑戦。
解説は関西棋院の佐田七段。
数日前に今分四段と本棋戦向けの練習碁を打ったという佐田七段が、「この布石はその時のものですね、途中までは見たことがあります」と言われていてそういうものなのかと。ちなみに練習碁では佐田先生が負けたそうです。
今分四段は攻めの棋風ということで、中盤に入ったあたりから積極的に仕掛けていきます。本木先生も若い頃は剛腕で鳴らしましたが、今ではバランスの取れた棋風で落ち着いて対処してリードを広げていきます。しかし、下辺の大石の生きを楽観しすぎていたのか、目がなくなって追われる展開に。下辺の両覗きからの出切りから一気に混戦となっていき、当初は下辺の白の生き死にを争っていたはずが、その右側の両者の大石が共に目がなくなってしまい攻め合い模様に。非常に難解なことになって、これはテキストに解説付きの棋譜が載らないと理解が追い付けないというような状況になってしまいましたが、最終的には本木先生が凌ぎ切って、最後は作って盤面一目黒勝ちのコミがかりで白が勝利しました。
今分四段は初めて見ましたが堂々の力戦ぶりで非常に好感が持てました。
佐田先生の解説は、右辺の攻め合いが混沌とした辺りで少し持て余した感じですが、それなりに解説されていました。この回で目立ったのは、いつにも増して安田さんが手処で積極的にコメントして佐田先生と一緒に盤面に石を並べたことです。いつもこのくらい頑張ってくれると良いですね。

13日は、牛四段と瀬戸八段。
解説は大橋七段でした。瀬戸先生は本格派でそれほど力戦志向ではないと解説者が言っている端から意外にも右辺で力戦となりました。
牛四段も、売られた喧嘩は買う方なので非常に険しい碁となりました。大橋解説者も「これは、今年、一番ハゲシイ碁ではないですかね」と言い出し、途中からはもう訳が判らなくなった模様。実際、非常に激しい碁で、下辺で黒の大石が取られてしまい、勝率は終始白が良い展開でした。
しかし、黒も手を尽して、その左の白石10子を追い落とし模様で取り返して肉薄し、一時は互角まで持ち直しました。しかし、右上隅で再び死活が発生し、黒が取られてしまって投了図となりました。
いや、スゴかったです。

7月20日は、林漢傑八段と呉拍殻六段の台湾対決。
解説は安斎八段でした。
呉先生は、それほど激しい印象はなかったのですが、本局では積極的に仕掛けていき、上辺で呉先生の黒の大石が大ピンチに。無条件で取る手があって良いように思ったのですが、あまりに話しが上手すぎて警戒したのか林八段が味残りにしてしまいました。味と言っても二手ヨセ劫なので、非常に話しが遠い。しかし、黒は中央から下半分を全部地にしようと目論見、これには白も踏み込まざるを得ず、その白を黒が取りかけに行って再び急迫、上辺の味を利用して劫絡みなら取れると見た黒が二段劫を仕掛けていき、大混戦に。7月の碁はどれも非常に激しくなりました。
しかし、上辺は結局は両劫の死に。下辺も黒は丸儲けにはならず、ついに投了となりました。
安斎君の解説は可もなく不可もない出来栄え。もうちょっと面白く解説してくれると申し分ないのですが‥。
27日の小池七段と西六段の対戦は録画失敗で見られませんでした。ちょっとだけ生で見たら、謝先生が解説していたので、とうとう女流解説も女流戦以外に進出したのだと判って、そこが朗報でしょうか。