茨城会:ASLSK:S23を対戦プレイする

 4カ月周期の土浦ASL、今年3回目になります。
 今回はにしさんセレクションにより、アルンヘム近郊へ。
 イギリス軍を持ちましたが、ドイツ軍は盤上におらず全部HIP可能。
 今回のテーマとして、「見えていない敵は、見えているどんな強力な敵よりも怖い」というのを挙げてプレイしました(笑)。
 ドイツ軍は盤端から進入して反対端に脱出する勝利条件です。
 英軍は6ポンド砲2門と、ピアットを持っており、ドイツにはⅢ号突撃砲が3両というマッチアップです。
 ドイツ軍が進入してきて、集落中央を横切る道路を先頭車が右折した瞬間に、この道路の外れの非舗装ヘクスにHIPしておいた6ポンド砲の一つ目が火を噴きました。

 集落の建造物の隙間を縫う射線を使って一撃必殺でした。

 Ⅲ号突撃砲の105mm榴弾砲車両を撃破して、対歩兵強襲車を屠ったのは大きかった気がします。

 この一撃がにしさんに与えた心理的影響は非常に大きかったように思います。以後、ドイツ軍は非常に慎重に前進してくるようになり、特に突撃砲が歩兵より後ろから進むようになったのは大きかったです。

 で、本日のテーマ「見えていない敵は、見えているどんな強力な敵よりも怖い」となる訳です。6ポンド砲はイギリス軍の傑作対戦車砲で、十分な貫通力を持ち、毎分20発という圧倒的な発射頻度を持っています。ASLでは、ROF値[3]という高評価です。

 にしさんは、もう一門がどこに隠れているのかを歩兵を前進させて偵察させますが、なかなか見つかりません。こちらは、テーマに沿って、姿が見えないことが命綱と思っているので、多少の射撃機会は見逃して、ひたすら隠忍自重、隠蔽状態を維持します。

 ラスト前の第4ターンに、実は隣接する木造建物までドイツ歩兵が来たのですが、それでも撃ちません。ドイツ軍の脱出ポイントは17が必要で、突撃砲は1両で7ポイント、歩兵は分隊と-1指揮官が2ポイントにしかなりません。

 要するに残り2両の突撃砲の1両を対戦車砲で撃破すれば、だいたい負けないだろうという計算なのです。

 念のためルールブックで、隣接ヘクスに統制状態の歩兵が来てもHIPは解けないことを確認した上で、最後の最後までHIP。

 そして、ついにドイツ突撃砲が最終ターンに突破しに来るのを砲撃します。

 〇が3個してあるのは、それぞれで機会射撃したからです。

 最初のヘクスでは、車両目標命中値10に対して、無砲塔左旋回で+3、移動目標で+2、射界内移動力が不足でさらに+1、突撃砲の低車高で+1となり、3以下命中となり外しました。

 もはやこれまでかと思いましたが、ROFが回り、次のヘクスも射線が通るので第2弾です。命中値10に、またも左旋回が必要で+3、移動目標で+2、低車高+1、目標捕捉-1となり、5以下命中。しかし、これも外してしまいます。

 眼の前が真っ暗ですが、最後のA列もプレイアブルなので、ROFが再び回って第3弾。命中値10、今度は旋回不要(これが大きかったです)、移動目標+2、低車高+1、目標捕捉ー2となって、9以下命中。さすがに命中して、しかもAPDS弾ありでした。これで2両撃破となりました。

 ドイツ軍は最後まで検討されていましたが、もはや移動ルール的に離脱できるユニットがなく、勝利条件未達。かくして、イギリス軍の逆転勝利となりました。

 6ポンド砲の発射頻度さまさまでした。

 感想戦で、「歩兵が隣に来た時によく撃ちませんでしたね」と言われましたが、上述の通りなので、歩兵を撃つ選択肢はまったく考えませんでした。

 あと、最初の6ポンド砲が戦線後方に置き去りになったので、旧SLから40年プレイしてきて初めて、砲の人力移動を実施しました。6ポンド砲って、M10なので、道路に沿って移動する-2修整がつくと、必ず移動できちゃう優れものなのですね。驚きました。

 十分な貫通力、圧巻の発射速度、素晴らしい取り回しと三拍子そろった傑作対戦車砲ですね、イギリス6ポンド砲は。