図書館です。

予約待ちしてようやく。結局、WOWOWの映画放映と同じタイミングになってしまいました。
相次いで終了したのですが、正直に言って原作の方がわかりやすくてエンタメに辛うじてなっていると思います。
何回か書きましたが2時間の映画は、小説で言うと100ページくらいの中編のボリュームなので、300ページクラスの長編を2時間に詰め込むことには無理があるのです。いきおい、設定の骨格と印象的なエピソードを残して、あとはリアレンジしてオリジナルに近い脚本を作らざるを得ません。そうした制約を考えると、映画もまあ頑張った方だと評価はできます。
一点、大きな違いとして、映画では過去の悪事を暴露された全員について、当時の関係者が証言して行って全員が本当は善人なのだという収束点を迎えているところがあります。映画館を出る時の後味が悪くならないように最大限努力したのだと思います。そういう意味では、映画の方が気持ちよく見終われるので、今からどちらかをと思っている人には敢えて映画をお勧めします。