引き続き29です。
さて、前回届いた二冊の帳面で、松前藩が抜け荷で蓄財している物証が取れました。意次は、意知の思いを果たすため、これを証拠に松前藩取り潰しの裁可を将軍に申請します。
ところで、誰袖の仇討を引き受けた蔦重は、思い立って新作の黄表紙で誰袖を笑わせて、せめて誰袖の人生を救うことで仇討に代えようと思い立ちます。
この戯作に鶴屋お抱えの政寅を使うことにし、他の戯作者も集めて筋立てを立てていきます。しかし、政寅の書いたものは今一つなので、全員で総掛かりで直します。
一方、意次が裁可を取ろうとした時に現れる一橋様(生田斗真)。懇意にしている松前を弁護しに来たかと思えば、なんと自分の家から次期将軍に出した西の丸のためにも是非とも蝦夷を上知して欲しいと言い出します。
物証が出て、もはや松前をかばい立てして巻き添えを食ってはならぬと見ての鮮やかな転身。これには意次も開いた口が塞がりません。
悪戦苦闘して出来上がった政寅の新作は、それでも知恵を寄せ集めたお陰で無事にヒット作となり、これを読んだ誰袖も笑顔を取り戻しました。
