ちょっと間が空きましたが観ました。

我が家は美ら海水族館には3回ほど行きましたが、何度言ってもジンベエザメの泳ぐ大水槽は圧巻だと思います。
それを実現したプロジェクト譚です。
まず、水族館の目玉を作るのに、最大の魚、ジンベエザメを展示しようと思い立つところから。そうは言っても、そもそも生きたジンベエザメを調達する処から超難度です。それでも、名うての漁師たちに声を掛けてから数年後に、生きたジンベエザメが網にかかって混獲されます。
次はジンベエザメの飼育です。なにせ、捕獲できないのですから、当然、飼育ノウハウも全然ありません。
そして、ジンベエザメに餌をやる場面をお客さんに見せるのに、ジンベエザメが立ち泳ぎして餌を食べるように教えていきます。もともとジンベエザメは立ち泳ぎして水面付近のプランクトンを丸のみして食べているのだそうで、特別な芸当を仕込んでいる訳ではないらしいですが、それでもジンベエザメの調教経験のある人がいる訳もなく‥。
この前段階だけでも、すごい気の長さです。
そして、見せるための水槽の設計の話しになり、大水槽の設計を受けた中堅アクリル会社の社長は、「柱や梁をなくしましょう」と言い出します。
ここまで来て改めて水槽の画像を見ると、確かに柱も梁もないのです。
そうするとアクリル壁だけで水圧を支えねばなりません。そのために必要とされる厚さ、実に60cm。水槽の全景は幅22m、高さ8m。このサイズのアクリル壁(20t×7枚)を、床置きで製作はできるが、製作後に立てることができないという矛盾と戦います。
結果として立てた状態で接合することとしますが、高さ8mもあるので、接合部の上と下で掛かる圧力が違うという技術課題が今度は出てきます。
接合部に掛かる応力を測定しながら接合剤を注入していくという離れ業で突破し、ついに巨大水槽が姿を現します。
注水し、ジンベエザメを放流(?)して、水槽が完成する頃にはアクリル会社の社長は代変わりし、スタジオゲストにはこの後継社長がお見えになりました。香川県のニップラ㈱さんです。