11月はかなり頑張ったつもりですが、最終回までにリアルタイムに補足するというのはどうあがいても不可能な模様。止む無く、年内に最終回まで見られれば良いかと思い直して、ともかくも努力を継続中。
さて、定信の政を皮肉る黄表紙を出したはずの蔦重でしたが、世の中はそんな風には受け止めず、建前の部分の定信の政を礼賛していると受け止めてしまいます。
なかんずく、定信本人が実は黄表紙好きで、読んで蔦重大明神が自分の政治姿勢を応援してくれていると感激してしまいます。
ところで、家治を継いだ家斉は若干、十五歳にして世継ぎを設けます。大奥に入り浸っているという家斉に苦言を呈する定信。しかし、家斉は、それぞれの得意なことに励めばよいだろうと馬耳東風。自分は世継ぎを作るのに長けているから、大奥に励み、定信は政治に長けているから政治に励めば良いだろうとあしらわれます。
しからばと、上様の御父上の一橋様に意見してもらおうとしますが、一橋様も暖簾に腕押しです。共通の政敵である田沼を降ろしてしまった今、一橋は息子に耳の痛いことを言って聞かせるより定信を適当にあしらう方を選択します。

先週までは定信ってイヤなやつだと思っていましたが、こうなってくると少し見方も変わります。彼は彼なりに高潔な理想を持って政治に努力しているのに、まわりがさっぱりそうは動かないのです。
で、日本橋。
アテが外れた蔦重は、もっとストレートに定信を皮肉る黄表紙を出そうと打ち合せます。それを引き受けたのが恋川春町です。
彼の書いてきた草稿が、間違凧文武二道です。
これを読んだ、蔦重、喜三二、政寅らは、これは良いと大笑いしますが、一人おていは、「これはあまりにおふざけがすぎて危ういのでは」と危惧を口にします。
すると、春町は、「わしはそれほどふざけてはおらぬのだ。老中がいくら頑張っても周りはそのようには動けぬのだから、ご老中様ももう少し肩の力をお抜きになった方が良いという思いで書いている」というのです。なるほどと思います。しかし、おていはこれにも「だったら猶更あぶないのでは? 老中様を下に見ているということには?」と反朴します。
店の裏手では、歌麿が日雇いの洗濯女が俄雨で洗濯物を取り込むのを手伝います。洗濯女の顔を見て、どこかで見た顔だと気づきます。先日急死した師匠の石燕の所にも来ていた聾唖の洗濯女のおきよです。
歌麿はおきよと自分が結ばれている姿を絵に描いて蔦屋に持ち込みます。