前回の終劇シーンを受けて、須原屋さんの身上半減の事情を蔦重が聞く場面からです。オロシャの危険を訴えた本を出したからというのが理由だと言いますが、須原屋さんは皆が知っておくべきことを伝えたかったと言います。
蔦重はこんなことではへこたれないということを見せましょうと言いますが、須原屋さんは眼も衰えてきて、この機に代替わりしようと思うと言います。しかし、再び新刊本が飛ぶように売れる日を観たいと言い蔦重に頼むと言います。
それを受けて蔦屋では来春に新刊を復刊を大量に出してやろうという打合せをします。山東京伝の紹介で引き取った滝沢(後の馬琴)を育てようとしますが、なかなか上手く行きません。
前回の後半で企画した歌麿の町美女の画集について、摺師の四五六と打合せ、着物は淡い色で柔らかくだし、豪華さを出すために周囲を雲母のキラ刷りにすることにします。これを世間で流行り始めた人相のプロマイドとして売り出すことにします。
さて、滝沢が歌麿に「男色では?」とダイレクトに聞き、おつよが滝沢と蔦重に警告しますが、おつよは激しい頭痛を訴えます。
蔦重はその企画の一環としておていに選ばせて女子向けの和書のシリーズを出そうとも考えます。
おつよは、歌麿にあんたの気持は全然、蔦重には伝わっていないよと指摘します。自分があんな朴念仁に生んだのが申し訳ないと謝りますが、歌麿は話しを聞いてもらえるだけでありがたいと言います。
定信の所に水野為長がやってきて、干された本多らが一橋様に接近して反定信活動を始めたと知らせます。それを受けて定信は、御三家に接近して一橋様の横槍に対抗する準備を始めます。その上で、将軍にお世継ぎができたお祝いにと辞表を提出します。その上で、タイミング良く尾張様が出てきて、オロシャの危機もあるので今こそ定信が必要と上様に助言するという猿芝居です。猿芝居ではありますが、世知に長けていない家斉は真に受けて留任を依頼します。
蔦重は世間ではやっている人相見と契約して店で商売を開いてもらい、そこで見た人相に該当する歌麿の錦絵を売りつけるというセット商法です。
この成功を受けて、市中の美人を描いたシリーズも立ち上げようと持ち掛けます。

珍しくおつよが蔦重の髪を結ってやると言い、珍しく二人でしんみりと話しをします。これは、頭痛の件とあいまっておつよの最後の晴れ舞台かと思わせます。案の定、(次回になりますが)蔦重が尾張に出張している間に亡くなってしまいます。
そして、最後の場面では幕閣に、オロシャ船がやってきたという急報が告げられて幕です。